こんにちわ。 ここ何年かは映像の音響のお仕事が多いです。
今回は「MA」についてです。

長尺ものの修正を出来るだけ早く終わらせる方法を紹介します。 もしかしたら、音響の人はみんなやってるかも?
このブログにたどり着く人は音楽系の方々が多いのですが もしかしたら何かの役に立つかもしれません。

修正点だけ書き出す

「は?」って思うかもしれませんが大丈夫です。ちゃんと仕事してます私。 たとえば、下記の画像のように6つのトラックをミックスしたのち ラウドネスの微調整をしてver1を提出したとします。 スクリーンショット 2021 06 02 2 16


しかし、下の画像の矢印の箇所だけを直す必要があった場合 スクリーンショット 2021 06 02 2 14


私は、修正が必要な箇所を直して、前後数秒だけ書き出します。 スクリーンショット 2021 06 02 2 20


該当箇所を修正し、その前後だけを書き出しました。 スクリーンショット 2021 06 02 2 25

ver1と直したものを統合する



あとは、修正して一部書き出した①と ラウドネス調整前の②を統合します。 スクリーンショット 2021 06 02 2 28


波形を拡大してみても「クロスフェード」すらいらない事がわかります。 スクリーンショット 2021 06 02 2 32
↑すいません番号間違えました。上が②(ver1)で下が①(修正後のトラック)です。




ためしに逆相で混ぜてみても、修正した箇所だけが残ります。 他の箇所は同一だという事です。 スクリーンショット 2021 06 02 2 35


当然統合後のファイルは該当箇所は修正済みになり、
それ以外の部分は "ver1"のままです。スクリーンショット 2021 06 02 2 38


あとはラウドネスの微調整を必要ならして作業は終わりです。

利点

説明を読むと、ややこしく感じるかもしれませんが、中身は簡単で、 短縮できる時間は大きいです。

例えば、尺が120分の音声なら、書き出しにどれくらいかかるでしょう? 物にもよりますが、私の環境ですと10分〜20分かかります。 そして、書き出したファイルを確認するのには 尺が120分なので120分かかります。


初稿の場合は絶対に必要な確認作業なのですが、修正のたびにこれを毎回やるとヤバイです。 まじでヤバイ。


しかし、この方法ならば確認が必要なのは 該当箇所の前後数十秒です。 当然書き出し自体も早いので、圧倒的に早く終わります。 どうでしょう?いいと思うけどな。これ。

DAW次第かも・・・

私はNuendo/Cubaseでこの方法を使っています。 他のDAWでも有効かはわかりません。

シンプルなプロジェクトなら上手くいっても
処理が多かったり、ランダム要素を入れたりすると難しくなってきます。


なので、もしこの方法を取り入れる場合は 修正を見越して作業すると良いです。

実は・・・

この方法は何度も使っているんですが やっぱり怖くて最初から最後まで通して確認しています。

ラウドネスの微調整を最後にする都合から、逆相をあてて確認も難しいです。


手順のどこかで工夫すれば、もっと確実性が増すんですけどね。 思いついたら書きます。

おわりに

いかがでしたか?役にたてたら嬉しいです。